foodtech系と健康と日常と

foodtech系の情報収集。基本的には健康目的ですが、日常生活となるべくリンクするように考えていきたいです。

赤ちゃん向けフードデリバリーのYumiが410万ドルのシードファンディングとともにスタート

techcrunch.com

先日Blue Apronが上場しました。アメリカではミールキット Deliveryがかなり勢いがあります。日本はどうでしょうか。利便性という側面から行くと、どちらかというと中食が伸びてます。そして高齢化社会買い物難民みたいなところから考えると、高齢者向けのミールキットデリバリーの方がニーズがあるかもしれませんね。

 

<和訳ここから>

TechCrunchとWall Street Journalの記者だったEvelyn RusliとAngela Sutherlandによって創業されたロサンジェルスを拠点とした赤ちゃん向けフードデリバリーサービスYumiがついにオープンした。このスタートアップは410万ドルのシード資金をVCであるBrand Foundry,、August Capital、NEA、それと初期のDropboxへの投資家であるAli Partovi、WordPressMatt MullenwegそしてマットレスカンパニーであるCasperの共同設立者であるPhilip Krimを含む何人かのエンジェル投資家から調達している。

子供を持つ親にとって赤ちゃん向けの食品には多くの選択肢がある。しかし、自分自身も新米ママであるSutherlandは自分の赤ちゃんにとってより健康的な選択肢が欲しかった。そしてそれは面倒な作業やフードプロセッサーで何かをかき混ぜて片付けをするといった作業がないものでいて欲しかった。彼女はYumiで実現したのは、食料雑貨店の棚にあるような砂糖、防腐剤が入ってない完全にピュアな食べ物を配るということだ。

成長中のミールデリバリーサービスと同じように、親は単純にYumiのウェブサイトでプランを選び、シェフがYumiのキッチンで食事を用意すると、食事が断熱材の入った容器に入れられてやってくる。中には新鮮さを保つための保冷剤が入っている。価格は週6食で50ドルから。定期便プランによる割引もある。

Yumiのカバー範囲はカリフォルニアで今のところ州内にはこれといった競合はいないが、すぐにニューヨークを拠点とするLittle Spoonとの競争にされされるだろう。というのも同社によるとアメリカ国内に地域を広げる予定があるからだ。両者ともに不安はある。というのもこれまで他の会社が同じモデルで失敗してきているからだ。しかしRusliが以前話してくれたのは、彼女はYumiの成功に自身を持っていて、成功するのに必要なものを取り揃えているということだ。

そして、確かに親にとって、もし健康に配慮するのであれば最寄のWhole Foodsに行けばオーガニックな商品を手に入れることはできる。しかしながらそこで手に入る食料品にはあらゆる種類の防腐剤が入っており、それを赤ちゃんには与えたくないだろう。加えてbell pepper soupやrose water overnight oatsといったYumiの商品は大人にとってもおいしそうに思えてしまう。

<和訳ここまで>

 

億万長者が室内農場スタートアップPlentyに雨を降らせた

techcrunch.com

日本発のソフトバンクビジョンファンドが世界を席巻している・・・といった感じでしょうか。孫さんの独特の投資スタイルに世界のベンチャーキャピタリストが戸惑っているなんて記事もありましたね。

www.businessinsider.jp

日本は人口減少時代ですが、世界的には人口は増えていく、とう予想がされています。2100年には112億人!

natgeo.nikkeibp.co.jp

食料生産というのはそういう意味ではものすごく重要な産業になってくるんでしょうね。

 

<和訳ここから>

日本人のビリオネア孫正義の巨大IT投資ビークルソフトバンクビジョンファンドは室内農業スタートアップPlentyの2億ドルの調達を主導した。

孫と一緒にこの動きに参加したのが有名ITビリオネアのエリックシュミットとジェフィベゾスで、それぞれ彼らの投資組織であるEndeavorsとBezos Expeditionsを通じてだ。これまでの投資家達は、VCのDCMを含めてラウンドに参加した。

調達したお金は典型的な農場の530倍の生産能力を誇るPlentyの垂直室内農場の世界展開を支えることになる。

Plentyの農場は木になるフルーツと根菜以外何でも栽培することができ、オーガニック野菜と競争力のある価格で販売をすることができそうだ。

Chief executiveのMatt Barnardは自分達の作物をスーパーオーガニックもしくはオーガニックを超えたもの、と呼んでいる。というのもいかなる農薬や化学肥料もPlentyの作物には使われていないからだ。

投資の結果として、Jeffrey HousenboldがPlentyのボードメンバーに参画する。

同社の最初の作物は非公開ではあるがスーパーマーケットの棚に陳列される予定でサンフランシスコではオンラインで来年注文可能になる予定だ。新しい農場の計画が世界中で進行中で、人が集まっていればどこでも、というのがBarnardが言っていることだ。

今のところ稼働中の農場は2つしかない。1個はサンフランシスコの南部の本社に、そしてもう1個はそれほど人口は多くないWyomingのLaramie、同社のオペレーションの心臓部分だ。

巨大な資金調達でPlentyは種を広げる確かな基盤を持ったとともに競合への競争力も持つことになった。

Aerofarms,、BrightFarms,、Bowery FarmingそしてFreight Farmsこれらは全て室内農場システムを開発中で、より良く新鮮で安い作物をオーガニック作物よりも安いコストで作ろうとしており、拮抗した状況にある。

そしてこの領域は、農業業界が持つような競争に対する成熟と同じような成功の保証は何もない。実際にいくつかの会社、Atlanta-based PodPonics、Vancouver’s LocalGarden そしてChicago-area FarmedHereは存続が難しくなり、ビジネスを閉じざるを得なかった。

SoftBankファンドによるこの投資はこの24時間で発表されたいくつかの数百万ドル単位の調達への参加におけるハットトリックを達成させた。同社のファンドはBrain Corpへの1億1400万ドルのシリーズCラウンドに参加をした。この会社はAIの会社で、ロボットオートメーションソフトウェアを作っている(Visionファンドも参加)。そしてNautoへの1億5900万ドルのシンジケート投資にもコミットした。同社は自動運転技術向けのソフトウェアを開発している会社だ。そして加えてPlentyへの2億ドル。

<和訳ここまで>

 

 

 

 

ZeroCaterが食事のケータリングからオフィススナックへとサービスを拡張

techcrunch.com

日本だとオフィスグリコの領域ですね。なぜか日本だとランチケータリングってあまり利用されてないですね。。キッチンカーとかケータリングカーは行列ができているので、あれが日本版ランチケータリングということになるんでしょうか。自社の社員がどんなスナックを食べているかがわかるのは、、どうでしょう。そこまでこだわるのであれば、食事から社員の健康管理を考えていってもいいとは思いますね(汗

 

<和訳ここから>

サンフランシスコを拠点とするZeroCaterは都心部のスモール、ミディアムサイズの会社にケータリングランチを提供することで、ランチの習慣を変えてしまうことを期待されている多くの成長中のスタートアップの一つだ。他の競合との差別化として同社が模索している一つの方法がスナックのストックをクライアントに提供することだ。

2011年にスタートしたZeroCaterは成長中のオフィス向けケータリングマーケットに特化した一番初期のBay Areaのスタートアップの一つだった。Facebookのような企業が自社にキッチンスタッフを抱えて写真に完全な食事サービスを提供している一方で、ZeroCaterはスタートアップや小さなテック系会社に様々な職位jのオプションを提供するプロセスを簡易化するのを助けてきた。

時間が過ぎるに連れて、ZeroCaterは徐々に上位層へと向い始め、大きな組織への提供をするようになった。一方で国内の新しい地域への進出もしている。現在利用可能な地域はサンフランシスコ、ニューヨーク、ワシントンDC、シカゴ、オースティン、そしてロサンジェルスで、同社は顧客満足度を高めようとしている。

その一貫で、ZeroCaterは新しいスナックとキッチンのオプションをスタートさせている。そのサービスでは新鮮な農産物やパッケージスナックそしてドリンクが顧客に提供される。

ZeroCaterは在庫管理、補充分の配送そしてスナックの提供に関する清掃を提供する。ケータリングオプションのようにZeroCaterは1人単位、1日ごとに課金し、冷蔵庫や棚のドリンクやお菓子の在庫管理を行う。顧客会社の予算に応じたプランを作る予定だ。

ZeroCaterがBayAreaで今日スナックを利用可能にする一方、同社は特定のスタートアップと一緒にサービスを検証し続け、既に百万ドル規模のビジネスを構築している、というのがCEOのArram Sabetiによる情報だ。

顧客の興味の一部というのはスナックやケータリング用に1つのベンダーを選ぶことによって喚起されるが、彼らの仕事の多くは既存のスナック提供会社よりもちょっとだけ上回ることで獲得している、というのがSabetiが私に話したことだ。実はZeroCaterはこのサービスを始めたのは自分達がベンダーに満足してなかったからだった。

「この領域に参入しようと考えたのがその理由からだった。ひどい体験だったからね」と彼は言った。

新サービスは同社がオフィスワーカーの好みを分析するために作った技術を利用している。そして顧客の社員がどんなスナックを食べているのかというのがダッシュボードでわかるようにしている。他の提供者とは異なり、ZeroCaterの顧客は社員がどんなスナックを食べていて、いくらか、ということがわかるようになっている。

設立から560万ドルを調達しているZeroCaterにとって、スナックはビジネスを成長させるための一つの手段に過ぎない。BayAreaからスタートしているが、他のマーケットでもスナックサービスをスタートさせることを考えている。既存顧客には利用可能だが、食事のケータリングサービスは利用予定がない会社にも利用可能になる予定だ。

 

 

 

 

Revereが2百万ドル調達してローンチ。植物から作ったワークアウトドリンクを販売

techcrunch.com

 

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ダイエット系のサプリメントは販売前にFDAの許可を得る必要がない。つまり業界にはクレームがはびこっているということだ。Revereは月額課金でワークアウト、エナジードリンクパウダーを打っているスタートアップだが、大豆プロテインやスイートポテトパウダーなどの植物性原料を使うことで切り抜けようとしている。この会社は本日2百万ドルのシード調達を発表した。この調達はLerer Hippeau Venturesからのもので、他にはSterling VCとBrand Foundry Venturesが参加している。

CEOのMatthew Scott、CMOのAlex BlodgettそしてCOOのJasper Nathanielは、ほとんど全員が健康でいるためには栄養のあるものを食べる必要があるということを知っていたとしても、何を食べるべきか、そしてエクササイズ計画とどのように火もついているかには混乱があるという理由からRevereを設立した。

Scottが言うには、会社のアドバイザリーボードメンバーは会社の製品に関する全ての意思決定が経験上のデータに基づいているかどうかを確かにすることを助けてくれている。ボードメンバーにはそれぞれ栄養学と運動生理学のPhDsを持っている Jen SachekとAbbie Smith Ryan、New York Metsを顧客にもつフィットネストレーナーのMike Barwisがいる。

Revere社のドリンクミックスは、ヴィーガン対応でグルテンフリー、ナッツフリーでそして大豆からできている。使っている原料は筋肉の痛みを緩和してくれるタルトチェリー、エネルギーのための緑茶、食欲を抑えるためのスイートポテトパウダーだ。

ScottはTechcrunchに「神秘的なパウダーを使って新しいスーパー錠剤を作ったというわけではない。というよりは、何十年もの調査と直感が正しいと証明をしてきた、丸ごと食べる栄養学の基本的な原理原則を採用することをよりシンプルに、簡単にしているだけなのだ。例えば、運動中の忍耐とエネルギーにとって本質的に重要な炭水化物を含んだ栄養物なのだ。」

Revereのサイトには同社はスーパーナチュラルな力のための自然な栄養を提供しているとうたっている。しかしナチュラルは人それぞれ異なっているため、消費者にとっては混乱となる可能性がある。

Scottが言うには、「いくつかの基礎的なミネラルとビタミンの例外を除いて、全てのコアな原料というのはかつて自然に存在していたものだ。」Revere社の月額サービス、ワークアウト前後のドリンクを含んでいる、に登録するためには、利用者は年齢、体型、運動レベルそして普段の運動量について回答しないといけない。これは個人最適化のためだ。同社は調達した資金を顧客サポートと拡大に使う予定だ。ScottによればそれらがダイレクトコンシューマーEコマースブランドにとって重要なものだ。

<和訳ここまで>

 

植物性お肉のImpossible Foodsが7,500万ドルを調達

techcrunch.com

前の記事にも出てきたImpposible Foodsの資金調達の記事です。植物性のお肉はアメリカではかなり進んでいるようで、Whole Foodsでは買えるようです。そのうちアマゾンでも買えるようになるのかもしれませんね。

<和訳ここから>

設立6年、カリフォルニア州のRedwoodを拠点とし、ジューシーなミートレスな(お肉が入っていない)バーガーで知られているImpossible Foodsは静かに先週遅くに7,500万ドルを調達したことを発表した。この調達はTemasekによって主導され、 Open Philanthropy、初期の投資家であるBill Gates,、Khosla VenturesそしてHorizon Venturesが参加している。

会社は調達の詳細についての情報提供はしないと言っているが、この調達によって総調達額は3億ドル近くになり、この中にはGV、Viking Global InvestorsそしてUBSが含まれている。

Impossibleのバーガーは大豆のレグヘモグロビンを使って作られます。これはどの動物や植物にも自然に発生する鉄分を含んだ分子であるヘムを運んできてくれるたんぱく質だ。

彼らは植物から作った商品で動物性の商品のいつくかを置き換えたいと考えていると言っている。しかし今のところは、世の中に彼らのバーガーを広めていくことにまずは集中するようだ。戦略にはカリフォルニアのオークランドに5月に工場を作ることも含まれていて、そこでは毎月植物性のお肉が100万パウンド生産されることが期待されている。

現状彼らのバーガーは限られらレストランでしか食べられない。しかしImpossible社は食料雑貨店への流通競争の中におり、スピードアップが求められている。Beyond Meatのバーガーは、-Bill Gatesに支援を受けていて、植物性のもので動物性たんぱく質からできている食品を置き換えようとしているもう一つの会社ー既に何百件のWhole FoodsやSafeway locationsで手に入れることができる。

先週Impossible社は13州にある600以上のKroger storeでの取り扱い開始を発表した。

Impossible社の調達は驚きではない。彼らの野望からすると。しかしながらTemasekは最初に自分達が会社を理解しているということを示す必要があったかもしれない。

5月にImpossible社の設立者でありCEOのPatrick Brownが筆者が主催したイベントで喋ったのだが、彼は一般的に投資家は自分達が理解していない科学が関係している案件について十分なデューデリをしていない、と言っていた。

「VCは好きだ。特に自分達に投資しているVCは」Brownは言う。「しかし本当に驚きなのはいくつかのテック系会社に関係している科学についてほとんど審査(デューデリ)をしていないことだ。」

半分冗談めいて彼は言う。『時々一緒に仕事をしているVCに会社を見てくれないか、ということを言われるだろう。でも何を言ってもあまり問題にはならない。なぜなら時々「自分だったらトイレにお金を流してしまう、なぜならその方が早く簡単だから。」と言う予定なんだけど、何も問題ないから。それでも彼らは案件を進めてしまう。』

<和訳ここまで>

プロテイン系のスタートアップとその投資家はお肉に取って代われるか

techcrunch.com

最近のFoodTechのちょっとした概観記事です。流れは植物性食品でプロテイン、それもお肉の味がするものをどうやったら作り出せるか、というところに行っているようです。

 

<和訳ここから>

我々の多くは、フェイクミートというとゴムのような豆腐、それもこげたヒレというよりはスニーカーのソールのような味わいのものを思い出します。その後味わってきたものと言えば、ベジバーガー、大豆ドッグ、ミートレスのミートボール、カラメル色した真空パックされたfield roastsと呼ばれる塊になります。

結果として我々は歯ごたえのある、プロテインが詰まった何となくお肉っぽい食べ物に慣れてきたということです。しかしながらまだまだ夢は続きます。もしフェイクミートが本物と同じような味がして満足のいくものだったらどうしますか?

最近スタートアップは動物性たんぱく質により一層似た商品を開発してます。VCと戦略的な投資家も共同でお肉を含まないけど高プロテインで、時にはお肉の味がする会社に何百万ドルと投資をし続けています。

ここ2年で、クランチベースは代替プロテインスペースと呼んでいる領域への投資情報として2.5億ドルがなされたことを確認しています。実際の投資額水準はもう少し高いかもしれません。というのも戦略的な投資家達は実際の投資ラウンドの額をいつも公表するわけではないからです。

進歩はしているものの、まだやるべきことはあります。週末のお昼に、サンフランシスコにあるMarina Umami Burgerに向かい、Crunchbase NewsはImpossible Burgerと牛肉のようだと言われている野菜パテ、そして通常のバーガーをを注文しました。我々はそれを半分こして順番に食べたのです。

言うまでもなく、Impossible Burgerは合格でした。硬くなかったし、古い靴のようでもありませんでした。しかし、すごいバーガーっぽいというわけでもなかったのです。代わりにはなるかもしれませんが、置き換えるほどではないということです。

幸運なことに、フェイクミートの周りにはより一層のイノベーションを進めるための資本がまだ豊富にあるんです。調べて見ると、この代替プロテインスペースには注目すべきトレンドがあることを我々は確認したのです。以下はいくつかの投資テーマに関する
簡単なまとめです。

投資家はより大きなレイトステージに注目

代替プロテイン領域でユニコーンスタートアップはまだいません。例え神話であったとしてもまだ動物の名前を与えるのは早計のように思えます。

ということは、きちんとした金額のベンチャーからの資金を獲得している代替プロテインスタートアップが存在するということです。例えば今月、Impossible Foods、前述したバーガーの生産者ですが、彼らは7,500万ドルのシリーズEラウンドを終了しました。これによってシリコンバレーで6年目の会社の調達額は2.5億ドル以上になりました。支援者にはビルゲイツ、グーグルそしてTemasekが含まれます。だから誰が大豆ベースのユニコーンになるかというと、恐らくImpossible社になるでしょう。

次に大きな調達をしている会社、Hampton Creekは、マヨネーズのようなこれまでは卵無しには作れなかった野菜ベースの製品を作ることに苦心しています。このサンフランシスコの会社は2億ドル以上を調達しており、それには1年前の6,000万ドルのラウンドを含みます。そして大手小売の棚にもその製品は並ぶにいたっています。しかし、最近は5人の役員のうち4にが辞任するという内部の問題が発生していると報じられています。

Beyond Meatもベジバーガーやチキンもどきを食料品店に流通させてます。8年目のこの会社は1,700万ドルの調達しか明らかにしえいませんが、総調達額はもう少し高い。というのも直近の何ラウンドかの情報は公開されていないからです。直近ではタイソンフードやGeneral MillsによるシリーズFを完了している。アメリカ最大の牛肉生産者であるタイソンの興味は、巨大なお肉屋さんが有望でそして潜在的な競争相手をこの領域に見出していることを示唆しています。

バーガーと人工精肉者の技術

フェイクミート領域のイノベーションのほとんどは、野菜がお肉のような味に仕立て上げられるかどうかということを見つけ出すことに集中しています。ちょうどソーダ産業が何十年もノンカロリーの甘味料に時間をかけたように、代替プロテイン起業家達は100%野菜からできた”人工的な精肉業者”になることを競っています。

Impossibleの挑戦は2011年に始まり、5年かけて肉を食べたという独特の感覚がどのように作られるか、そしてどれらを植物を使ってどうやって再現するかということの研究が行われた。Impossibleが持つ”人工的な精肉業者”に最も近いことは、”heme”と呼ばれる原料を持っていることだ。この原料は動物の筋肉に豊富に含まれており、肉が持つ特徴的な色や味を作り出すことができる。このスタートアップは大豆の根から”heme”の取り出し方を開発し、発酵させることで生産をしています。

一方Beyond Meatは肉なしバーガー商品のためにえんどう豆のたんぱく質を採用しています。このスタートアップは植物性のたんぱく質を動物のたんぱく質の中に見ることができるのと同じ繊維構造にするために温めたり冷やしたり、プレスしたりするシステムを独占的に使っています。Beyond社は酵母菌から抽出したものを匂い付けに使っています。というのも酵母菌がダミーの牛肉と鶏肉に肉の風味に似た味を付け加えてくれるグルタミン酸を含めたアミノ酸を含んでいるからです。

そのほかのアプローチとしては、植物だけを原料にしたものではないもので、家畜の必要性を除去した、動物の細胞からお肉を作り出す方法があります。実際にはサンフランシスコに拠点を置くMemphis Meatsはこの目的達成のために3百万ドルを調達しています。まだ商品の販売には至っていませんが、研究所で作り上げたもののいくつかは公開していて、そこにはミートボール、鶏肉そして鴨肉が含まれる。Hampton Creekもまた来年早々に研究所で作ったお肉を流通させることを発表しています。

ただ単にプロテインを加える

全ての代替プロテインが、お肉もどきだというわけではありません。消費者にニーズのあるものとしては、健康的だったり利便性が高いプロテインがあります。それらはパスタやシェイクや水でもいいのです。

そして最近どうやら皆プロテインを必要としているようです。ダイエット中の人は炭水化物と脂肪摂取を制限する一方で、プロテインは一般的に許されていて、良いカロリーであり、満足感と維持可能なエネルギーレベルを促進してくれるという認識を得られています。
そして高たんぱく質食の良し悪しについては継続して議論はされているものの、バランスの取れた食事療法において高たんぱく食の価値については大きなコンセンサスがあります。スタートアップ各社はたんぱく質を必要としながらも同時に動物性食品を制限したり避けることを考えている消費者にアプローチしようとしているのです。

直近では、デトロイト発のBanza社が8百万ドルを調達し、ひよこ豆を原料とし、小麦粉ベースのパスタよりも数グラムプロテインが多いパスタの生産をスケールアップしようとしています。少なくとも3つのプロテインそして食事の代わりとなる飲料メーカー、Koia社、Protein2o社そしてSoylent社が、数百万ドルの調達をここ数ヶ月で完了していいます。Soylentは単独でこれまでに7,000万ドル以上を調達し、大豆プロテインを使った飲料をもっと販売しようとしています。

虫を食べる

最後に、虫を見てみましょう。たくさんの虫そして特にキリギリスは高たんぱくです。それらは世界中の多くの地域で普通に食用になっており、そして家畜のえさとしても潜在的に市場があります。そして調達ラウンドを見るに、実際にかなりの数の虫育成者や虫プロテイン商品、そしてそういった商品のマーケッターがいるのです。

クランチベースのデータベースには少なくとも調達に成功した昆虫たんぱく質領域の会社が5社入ってます。一番大きな調達はExo Protein Barsで、彼らが作るスナックバーはコオロギの粉末を含んでいます。一方で最近の調達は、Hargol FoodTechです。このイスラエルのスタートアップはこの夏60万ドルを調達し、世界初の商用キリギリス工場を作ると主張しています。

この領域にそこまで多くのVCが参入していないとしても、何か大きなものができあがるかどうかを見ておかないといけないでしょう。

肉々しい結論

本当の食欲を満たすためという点で、最近の代替プロテイン商品が何だか満足のいかないへんてこなものに思えてしまう人は過去数十年で食生活がどれだけ劇的に変化してきたか、ということについて考えてみるべきです。1900年代に最も人気のあった食事にいくつかは、チキンプディングやliver loafでしたが、最近の味覚からするとちょっと厳しい味と言えるでしょう。

フェイクミート生産会社の買収には大きなお金も動き得ます。Quorn Foodsがいい例ですが、彼らの私的支援者達は2015年にフィリピンの食品コングロマリットMonde Nissinに会社を8億3千万ドルで売却しました。

Quorn社は彼らのベジプロテイン調理法は、土壌から自然の栄養を含む菌を抽出し、Mycoproteinと呼ばれる粉になるまで発酵をさせたものだと述べています。めちゃくちゃおいしそうには聞こえないけど、明らかにこの製造過程はおいしい牛ひき肉とチキンカツレツを作り出しています。

<和訳ここまで>